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アプリケーションノート
はじめに
mΩ~ MΩ、20 Hz ~ 3 GHzという広い範囲で、きわめて正確にデバイスを評価できるのは、キーサイトのインピーダンス・アナライザだけです。Q値が高いコンポーネントの真の特性を明らかにできます。このアプリケーションノートでは、真の特性評価が不可欠である理由と、インピーダンス・アナライザを用いて真の特性を評価するための測定方法を紹介します。
真の特性評価の必要性
このアプリケーションノートで真の特性と呼んでいるのは、実際の条件(周波数、信号レベル、DCバイアス、温度)での電子デバイス、材料、コンポーネントの特性です。信頼できる特性を正確に知る必要があります。コンポーネントがメーカーの仕様に適合している場合でも、回路に組み込まれたときに別の特性を示すことがあります。このような問題が発生する理由として、工場によって決められている標準仕様のテスト条件が、部品を使用する実際の動作条件と同じではないことが挙げられます。さらに、仕様でカバーされていない特性が回路性能に影響を与えることも多く、それを知らずに適切な動作ができると判断してしまうこともあります。多くの場合、測定システムに柔軟性がないため、コンポーネントをテスト/選択する条件と実際の動作条件は異なります。
コンポーネントとPCBの特性は、それらを使用/測定する条件(周波数、信号レベル、温度など)によって変化します。そのためQ値の高い回路をデザインするには、実際の動作条件でのコンポーネントとプリント回路基板(PCB)の特性を知る必要があります。電子デバイス/コンポーネントの製造工場では、製品で使用する材料/コンポーネントを実際の動作条件で評価する必要があります。
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