Noise Floor Extension for Quasi-Peak Detector Measurements

アプリケーションノート

エンジニアが電磁波障害(EMI)レシーバーを使って繰り返しレートの低いインパルス入力信号をテストしなければならない場合、準尖頭値検波器(QPD)測定を行うのはかなり困難です。パルスのピーク振幅が高いと、測定ハードウェアへ過入力になるリスクがあるのと同時に、繰り返しレート(パルス繰り返し周波数(PRF))が低いために、QPDの出力がレシーバー固有のノイズフロアに近づくためです。

つまり、QPD測定の確度はレシーバーのダイナミックレンジに大きく左右されます。パルス振幅が高く、CISPR(国際無線障害特別委員会)規格がQPD測定用に分解能帯域幅(RBW)を定めているため、減衰の低減やRBWの縮小などのダイナミックレンジの一般的な改善方法を使用することはできません。

ハードウェアデザインや測定設定の実用上の制限により、Keysight Xシリーズ EMIレシーバーは、ノイズフロア低減機能(NFE)という機能を実装してダイナミックレンジを改善しています。適切な数理モデリングと校正を用いることで、エンジニアはレシーバーのノイズパワーの特性評価を行い、これを測定結果から減算して実効ノイズフロアを改善することができます。NFEという名称はこのことに由来しています。