Keysightでは、お客様が利用しやすいように、『Fundamentals of RF and Microwave Power Measurement』(アプリケーション・ノート64-1: カタログ番号5965-6330E)を改訂し、4つの技術テーマ別に分けました。各テーマに関する以下の要約をご覧ください。

Fundamentals of RF and Microwave Power Measurements (Part 1)
RF/マイクロ波パワーの歴史、定義、国際規格、トレーサビリティ
AN 1449-1、カタログ番号5988-9213EN
Part 1では、パワー測定をその歴史に沿って説明し、平均、ピーク、I/Q変調の定義について解説します。このアプリケーション・ノートでは、試験信号のダイバーシティに必要な種々のセンサ技術を概説しています。また、国際的なパワー・トレーサビリティの階層について取り上げ、米国国立標準技術研究所など世界各国の国立計測機関(NMI)の標準と比較しながら説明します。最後に、パワー・センサの比較手順の理論と実践について、校正要素と不確かさの観点から考察します。4つのパートすべてに共通の用語集も含まれています。

Fundamentals of RF and Microwave Power Measurements (Part 2)
パワー・センサと測定器
AN 1449-1、カタログ番号5988-9214EN

Part 2では、試験対象となる未知の変調方式や信号を活用するために要求されるセンサ技術を紹介します。センサ技術の解説で始まり、センサ技術を特定の測定ニーズに対応させる方法に進みます。取り上げたセンサの種類は、従来からのサーミスタ、革新的な熱電対、最新の改良が施されたダイオード・センサなど多岐にわたります。特に、さまざまなダイオードを適切に組み合わせることにより、I/Q変調方式で非常に広いダイナミック・レンジと二乗検波を実現できることなどを取り上げています。新しい測定技術は、強力な演算プロセッサにより可能になり、新しいデータ・パフォーマンスを実現します。

Part 3と4は6月下旬にリリースされる予定です。

Fundamentals of RF and Microwave Power Measurements (Part 3)
国際的な指針に準拠したパワー測定の不確かさ
AN 1449-1、カタログ番号5988-9215EN
Part 3では、測定の不確かさの表現、誤った組み合わせに関する注意事項、信号のフロー・グラフ、ISO 17025および一般的な計算方法の例について、すべての重要な理論と実践について考察します。注意すべき詳細については、ISO 17025の「Guide or the Expression of Measurement Uncertainties」に記載されており、これが動作仕様を決定するための国際基準となっています。KeysightはANSI/NCSL Z540-1-1994からISO 17025に移行しました。

Fundamentals of RF and Microwave Power Measurements (Part 4)
RF/マイクロ波パワー測定用Keysightの測定器の概要
AN 1449-1、カタログ番号5988-9216EN
Part 4では、スペクトラム・アナライザ、マイクロ波レシーバ、ネットワーク/スペクトラム・アナライザおよび最高確度の方法、パワー・センサ/メータなど、RF/マイクロ波パワー測定で使用する種々の測定機器や測定方法を概説します。任意の変調フォーマットの未知の信号から始め、アプリケーションに基づいた比較を行い、最適な測定技術や製品の選定方法を紹介します。
この章では、高確度で測定する方法、パワー・メータ/センサに的を絞っています。総合セレクション・ガイド、周波数カバレージ、パルスド変調やI/Qディジタル変調について対照的な確度およびダイナミック性能を扱います。これらは、無線通信フォーマットの進歩とその統計的測定のニーズに伴い、今では特に重要となっています。