バージョン 機能 機能の概要
9.0 マルチスレッド この機能により、Keysight VEE で作成されたシステムの性能が向上します。この機能を使用すると、複数のスレッドを Keysight VEE プログラムで容易に作成して、実行時間の短縮、より高速な応答速度、IO スループットの向上を実現することができます。このマルチスレッド機能を使用する新しい実行モードが追加されました。
  マルチコア・プログラミング マルチコア・プログラミング機能です。マルチコア CPU 搭載のコンピュータを使用すると、異なるスレッドを複数の CPU コアに割り当てることにより、 マルチスレッド・プログラムの性能が向上します。
  SCPI Completion この機能により、SCPI コマンドを IO トランザクション・オブジェクトで入力する際に、表示されるリストから SCPI コマンドを選択できます。選択した SCPI コマンドの説明も表示されます。SCPI のマニュアルでコマンドを探したり、シンタックス・エラーを確認したりする時間を大幅に削減できます。さらに、VEE が自動的に選択するデフォルトの SCPI コマンド・ファイルの代わりに、独自の SCPI コマンド・ファイルを選択することもできます。
  プライベート UserFunction Keysight VEE 9.0 は、新しいタイプの UserFunction としてプライベート UserFunction を提供しています。この機能により、既存の VEE プログラムをより適切にモジュラ化したり、VEE プログラムをカプセル化して大規模アプリケーションを開発できます。
  条件付きブレークポイント 条件付きブレークポイントは、条件およびブレークポイントのヒット・カウントを設定して、ブレークポイントがヒットされた場合に実行する内容を指定する機能です。これにより、デバッグ・プロセスがより制御しやすくなり、効率的になります。
  ブレークポイント・ウィンドウ ブレークポイント・ウィンドウを使用すると、VEE プログラム内のすべてのブレークポイントを制御できます。例えば、ブレークポイントをオン/オフしたり、ブレークポイント・ウィンドウ内のブレークポイントを削除することができます。
  エラー・コール・スタック エラー・コール・スタックは、VEE プログラムのデバッグを支援します。エラー・コール・スタックは、エラーが発生した UserObject または UserFunction を表示します。さらに、エラー・コール・スタックは、エラーが発生した際に、実行中のオブジェクトを起動または呼び出す UserObject または UserFunction のリスト/階層も表示できます。
  統合型データベース・サポート この機能により、Microsoft Access、Microsoft SQL Server、Oracle、MySQL などの ADO.NET  でサポートされているデーベースに接続することができます。すなわち、大容量のテスト・データをデータベース内に適切に構造化されたフォーマットで保存し、必要な場合に復元して解析/テストが行えます。
  LXI サポート すべての LXI 測定器は、Web インタフェースを備え、測定器に関する有用な情報、LAN インタフェースを設定する際の一般的な方法、およびその他の機能が得られます。Keysight VEE では、測定器の LXI Web インタフェースを VEE 内蔵 Web ブラウザ内で開くことができます。
  エンハンスド・デフォルト・プリファレンス デフォルト・プリファレンス・ダイアログ・ボックスが再構成/機能拡張され、最新のプログラミング環境と高度な機能を提供します。
  エンハンスド・カスタム・メニュー・サポート Keysight VEE 9.0 は、テキスト・フォーマットに加え、XML フォーマットもサポートしています。2 つのカスタム・メニュー・ツールが、Keysight VEE 9.0 とともにリリースされ、カスタム・メニューの編集や、古いテキスト・フォーマットから新しい XML フォーマットへのカスタム・メニューの変換が行えるようになりました。
  VEE オブジェクト用の新しいツールバー アイコンの新しいセットや新しいさまざまなツールバーを、頻繁に使用されるいくつかの VEE オブジェクトに割り当てることができます。VEE オブジェクトは、メインメニューから選択するよりも、ツールバーから選択する方が容易です。
  NaN および Infinity のサポート Keysight VEE 9.0 では、Real64 および Real32 のデータ・タイプ用に NaNと+/-Infinity のサポートが追加され、isNaN、isInfinity、isNegativeInfinity、isPositiveInfinity の 4 つの関数が新たに加わりました。VEE では、NaN、Infinity を、数値から文字列に、逆に文字列から数値に変換でき、.NET や MATLAB の NaN および Infinity を VEE に出力したり、逆に VEE から .NET や MATLAB に出力することができます。