Highlights

EMPro 2011.02の主な新機能:

  • EMPro 2011.04は、EMPro 2011.02と同じ特長/機能を備えています。これら2つのリリースの唯一の違いは、特定のお客様を支援するために、ライセンス機能が強化されていることです。
    EMPro 2011.02に初めて導入された新機能を以下に示します。
  • EMPro 2011.02は、このページに掲載されている新機能を含め、性能、確度、効率が大幅に向上した新リリースです。

FDTD シミュレーションにおける機能向上

  • コンフォーマル・メッシュ

有限要素法(FEM)シミュレーションにおける機能向上

  • 高帯域メッシュリファインメント
  • アドバンスト・メッシュ・コントロール
  • 遠方界計算のマルチスレッド対応
  • Djordjevic 誘電体ロスモデル

3次元モデリング環境の機能向上

  • New & enhanced 3次元モデル
  • 物体表面から3次元モデル生成

Description

EMPro 2011.02EMPro 2011.02の主な新機能:

Electromagnetic Professional (EMPro) 2011.02 はシミュレーション・パフォーマンス、精度、効率が大幅に強化された新リリースです。 機能強化は、FDTDシミュレータ、有限要素法シミュレータ、3次元モデリング環境それぞれについてなされています。
EMProについてご存じでないお客様は Electromagnetic Professional (EMPro) メイン・ページをご覧ください。

FDTD シミュレーションの機能向上

  • コンフォーマル・メッシュ – Traditionalな FDTDシミュレータのメッシュでは直方体が用いられています。 新FDTD コンフォーマル・メッシュでは、曲面を持つ構造や、面取りしたエッジなどを持つ構造物も正確にメッシュを切ることが可能です。これによりメッシュの数も少なく抑えることが可能となり、シミュレーション・スピードの向上、使用するメモリ容量の削減に貢献します。 当機能は将来のリリースにて、GPUによるアくセラレーションもサポートされ、更なる高速化が実現可能となる予定です。

Traditional versus Conformal FDTD Meshing

有限要素法シミュレーション(FEM)における機能向上

  • 高帯域メッシュリファインメント – 通常のメッシュプロセスでは、自動的に評価する周波数範囲の最大周波数にてリファインします。 しかしながら、共振周波数が低い点にあるような設計の場合、これら(低い)周波数におけるリファインを行い、結果の精度を保証する必要があります。 EMPro 2011.02では、通常のメッシュプロセスの他、複数の周波数ポイントや、任意の設定した周波数にてのリファインを行うように設定できます。

30 GHz Coax Patch Antenna

 

 

 

 

 

 

 

 

30 GHz Coax パッチ・アンテナ

Broadband Mesh Refinement

高帯域リファインメント機能により、40GHz(最大周波数)にてリファインした場合より、より正確に30GHzにおける共振をモデル化できているのが判ります。

  • アドバンスト・メッシュ・コントロール – ユーザーはメッシュの初期値を事細かに設定することができます。 頂点付近、導体のエッジ付近、表面に関するメッシュの初期値を調整することにより、評価精度および収束スピードを大幅に改善することが可能です。

FEM Meshing UI

FEM Meshing

  • 遠方界計算のマルチスレッド対応 – 有限要素法シミュレーション後の後処理による遠方界計算が、マルチ・コア CPUによる対応(マルチスレッド)が可能となり、大幅に高速化されました。
  • Djordjevic 誘電体モデル – このモデルが有限要素法シミュレーションで活用できるようになりました。 これは幅広く認知されている誘電体損失モデルであり、因果律を考慮した高精度なモデル生成を可能とします。

3次元モデリング環境

  • 3次元モデル – ソルダ・ボール、関数ベースのオブジェクトといった、幾つかの新たな形状モデルが追加されました。 拡充されたモデルはプロジェクト・ツリーから容易に選択しモディファイすることができ、他のオブジェクト同様パラメタライズすることが可能です。 これにより、いろんな形状が更に簡単にかつ効率的に生成できるようになりました。 

3D Building Blocks in EMPro

  • 物体表面から3次元モデル生成 – 既存の物体の表面を基に、厚みを持たせたり、回転させたりすることなどにより、複雑な3次元形状モデルをより簡単に生成できるようになりました。

Extrude and Revolve Faces of Existing Objects


EMPro サポート環境

EMPro 2011.02は以下のプラットフォーム環境をサポートしています:

  • Microsoft Windows 7, Vista, XP
  • Redhat RHEL WS 4
  • Novell SUSE SLES 10

EMProの評価版のご利用をご希望の際は、キーサイトEDA担当営業までご相談ください。

他のバージョンの情報につきましてはこちら: EMPro 製品バージョン