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EMPro 2010
Highlights
EMPro 2010新機能:
シミュレーション・スピードの向上
- GPU アクセラレーションを標準サポート (FDTD)
- メッシュ/周波数ポイントの再利用機能 (有限要素法・FEM)
- アドバンスト・メッシュ制御オプション (有限要素法・FEM)
- 新シンメトリ・境界条件 (有限要素法・FEM)
精度の向上
- 寄生容量を削減した内部シート・ポート (有限要素法・FEM)
- Debye-Drude / Lorentz 材質指定 (有限要素法・FEM)
設計フローの効率化に向けた改善
- 新ボンディング・ワイヤ・オブジェクト
- ODB++ ファイル・インポート
- フィールド・データ省略オプション (FEM)
- 各種ユーザ・インタフェース改善
Description
Electromagnetic Professional (EMPro) 2010 の新機能などにより、更に高速なシミュレーション、高精度なシミュレーションが状況に応じて実行でき、設計効率を向上していただけるようになりました。 下記に幾つかの主な新機能・改善事項などをご紹介いたします。 EMProを初めてご覧になる方は、 Electromagnetic Professional (EMPro) メイン・ページ をご覧ください。
NVIDIA GPUsによるFDTD シミュレーションの高速化
タイムドメイン・シミュレーションはGPUを用いることにより、シミュレーション・スピードを大幅に向上することができます。 現在サポートされているAcceeware社製(要W2408)の製品を用いたソリューションの他に、EMPro 2010は、W2405 FDTDシミュレーション・エレメント製品に標準で、GPU活用機能が装備されました。 サポートされるGPUは NVIDIA Tesla S870, S1070, C1060, NVIDIA Quadro 5600, 5800, Plex IV and Plex D2となります。
有限要素法(FEM)メッシュ、周波数ポイントの再利用機能により、シミュレーション・スピードの向上
エラー許容値を下げる、異なったソルバ(ダイレクトか反復)を用いる、追加の周波数ポイントの設定といった異なった設定のシミュレーションを行う際、既にシミュレーション済みのデータを再利用して、高速に有限要素法(FEM) シミュレーションを行う機能が用意されました。 これにより、シミュレーション時間を大幅に削減することが可能となります。
有限要素法(FEM)シミュレーションの収束を高速化する新メッシュ設定
電磁界シミュレーションでは初期メッシュ後に、隣接したメッシュ間の解の差が一定の値以内になるまで、更なる追加のメッシュが行われるようになっています。 EMPro2010ではsセルサイズの最小値、最大値を設定でき、メッシュの調整プロセスを高速化することが可能です。 ターゲット・セル・サイズは、自動で設定することもできますし、ユーザによりマニュアルで設定することもできます。
新対称(シンメトリ)境界条件による有限要素法(FEM)シミュレーション時間および消費メモリ容量の削減
対称性を持つ電解/磁界の設計の評価を効率的に行う為に、EMPro 2010 は対称(シンメトリ)境界条件の設定機能が用意されています。 これを用いることにより、半分の部分の(或いは1/4)の部分のみのシミュレーションにより、全体の解析を行うようにすることが可能となります。 これにより、シミュレーション時間や消費メモリを大幅に削減することが可能です。
新有限要素法(FEM)内部シート・ポートによる寄生の影響を削減
Waveguideポート、内部ポートに加え、EMPro 2010は内部シート・ポートも設定できるようになりました。 これにより、内部ポートであり、寄生インダクタンスを抑えた状態での解析が行えるようになります。
Debye-Drude & Lorentz 材質設定
高周波や高速アプリケーションでは、シミュレーションの精度は、評価する伝送路の材質を如何に忠実にモデル化できるかに依存します。 Debye-Drude 及びLorentzを用いた材質設計により、より性格なモデル化が可能となります。 これらが、 finite-difference time-domain (FDTD) シミュレーション同様、有限要素法(FEM)シミュレーションにも適用できます。
ボンディングワイヤを簡単に設定 EMPro
新ボンディングワイヤ・オブジェクトにより、配置する位置の設定が容易に行えます。 また、JEDECプロファイルに沿った形状の調整が簡単に行えます。
ODB++ファイル・インポータによる効率的PCB デザインのインポート
RF、高速ディジタルボードなどの設計レイアウトが、ODB++ファイル・インポータを用いて、容易にEMPro 2010に取り込み、解析できるようになりました。 ユーザ・インタフェース上で特定のレイヤや、特定のネットのみをインポートするような設定も行えます。
出力ファイル・サイズの低減
結果データのどの部分のみをデータとして保存するのかを指定できます。 これにより、シミュレーションの出力ファイルのサイズを低減することができます。
各種操作性の向上
代表的な図形変換用コマンド (スケール, Translate, 回転, 反転, Shear) については、モディファイ・メニューより直接選択して利用することができるようになりました。 例えば、スケール・パラメータは複数のオブジェクトを同時に選択してスケールを設定することができます。 また、ブール代数コマンドについても、複数のオブジェクトに同時に適用させることができるようになりました。
EMPro はMicrosoft Windows 7もサポート開始
EMPro2010は以下のプラットフォーム環境をサポートします。
- Microsoft Windows 7, Vista, XP
- Redhat RHEL WS 4
- Novell SUSE SLES 10
EMProの試供ライセンスを希望の方は、キーサイトEDA営業担当までご相談ください。
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