温度測定において抵抗や温度とともに変化するその他の抵抗デバイスを測定するときは、電圧計が被試験デバイスにおいていくらかの電力を消費することに注意しなければなりません。この電力消費の影響が、測定確度に影響を与えることがあります。

電力消費が問題となる場合には、低電流を使用する高い測定レンジを使用すれば、自己発熱を減らすことができます。34420Aなどのマルチメータでは、低電力設定が可能です。低いパワー設定および高い抵抗レンジを使用するためには、マルチメータが優れた分解能を持っていなければなりません。下の表は、各レンジの抵抗によって消費される電力と、低電力設定による電力の減少を示しています。

  ノーマル ノーマル 低パワー設定 低パワー設定
レンジ テスト電流 DUT消費電力(フルスケール) テスト電流 DUT消費電力(フルスケール)
10 mA 100 µW 10 mA 100 µW
10Ω 10 mA 1 mW 10 mA 1 mW
100Ω 10 mA 10 mW 1 mA 100 µW
1kΩ 1 mA 1 mW 100 µA 10 µW
10kΩ 100 µA 100 µW 10 µA 1 µW
100kΩ 10 µA 10 µW 5 µA 2.5 µW
1MΩ 5 µA 25 µW 5 µA 25 µW