AC結合された真のRMS測定は、大きなDCオフセットのある小さなAC信号を測定する場合に適しています。たとえば、DC電源のACリップルを測定するという状況がよくあります。しかし、AC+DCの真のRMS値を求めたい場合もあります。この場合は、下に示すようにDC測定値の2乗とAC測定値の2乗の和の平方根をとって、計算して求めることができます。ただし、少なくとも10個の電源サイクルの積分を使用してDC測定を実行して、AC信号を除去する必要があります。

真のRMS AC + DC =SQRT( AC2 + DC2)

マルチメータに真のRMS AC+DC値を測定する内蔵機能がある場合も、DC測定機能とAC測定機能を使用して、この式に測定値を当てはめて手動で計算することもできます。特にAC値とDC値の大きさが異なる場合、手動で計算して求めた方がよい結果が得られます。