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モデル35670Aのデータ・フォーマットの使用方法
35670Aダイナミック・シグナル・アナライザは、測定結果を画面にプロットするためのスタンドアロン測定器として使用するようにデザインされています。表示データは、RAM(揮発性または不揮発性)、内蔵3.5インチ・フロッピーディスク・ドライブに保存できます。データをGPIBバスでコンピュータに直接転送することも可能です。フロッピーではLIFまたはDOSフォーマットを使用できます。LIF(Logical Interchange Format)は、非常に効率的なディスク・フォーマットで、ディスクの連続メモリ・ブロックを使用します。LIFは、LIFフォーマットを使用するUNIXワークステーションが測定器コントローラとして利用されていたときには便利でしたが、PCとの互換性がなく、ファイルをLIFからDOSに変換するには特別なユーティリティが必要です。LIFユーティリティはSDFユーティリティに含まれており、次のカスタマ用のサポートWebサイトからダウンロードできます。 ftp://ftp.keysight.com/pub/mpusup/35670A
トレース・データをLIFまたはDOSディスクに保存するときには、データ・フォーマットとしてSDF(Standard Data Format)またはASCIIを使用することができます。SDFではヘッダ・レコードとデータの配列が指定されており、データを正しくスケーリングして使用するには、それを明らかにする必要があります。通常は、ASCIIフォーマットを使用する方が簡単です。ASCIIフォーマットは情報を3つのファイルで提供します。1つのファイルにはX軸情報、1つのファイルにはY軸情報、3番目のファイルにはZ軸情報が含まれています。
SDFユーティリティは、データ・ファイルをLIFからDOSフォーマットへ変換したり、DOSフォーマットのSDFデータ・ファイルをASCIIまたはMatlabに変換できます。またSDFトレース・データ・ファイルをグラフ(アナライザ・データ)としてPC画面に表示するなどの作業に使用でき、データを、Excelなどのスプレッドシート・プログラムと互換性を持つMATLABフォーマットやASCIIフォーマットに変換するためのルーチンが含まれています。SDFユーティリティは、Windows 95、98、MEでしか動作しません。ただし、Data Viewerと呼ばれるWindowsアプリケーションを使用すると、SDFフォーマットのデータを持つLIFディスクを読み取り、データをPCで表示することができます。SDFユーティリティとData Viewerは、どちらも上記のWebサイトからダウンロード可能です。
35670Aの表示データをGPIB経由で転送し、コマンドでPCで表示することができます。これらのコマンドは、X、Y、Zデータ配列を個別に指定した後、表示用の座標配列を作成します。さらに、コマンドを使用してデータのヘッダを読み取り、スケーリング・ファクタを取得する必要があります。35670Aの表示データをGPIB経由で転送し、コンピュータ画面に35670Aの表示を再構築したい場合は、これらのコマンドの使用方法を示したVEEサンプルが入手可能です。このサンプルは、上記のサポートWebサイトからも入手可能です。