アプリケーションノート
はじめに
地域・国によってばらつきがあるものの、世界の電気自動車普及は発展途上にあります。中国や欧州などは政策もあり、この先の電気自動車普及率は急速に上昇すると期待されていますが、その普及のために必要な電気自動車に対する改善の声としてよく聞かれるのは、
「充電時間が長い」
「一充電あたりの走行距離が短い」
「充電スタンドが少ない」
という、充電システムに対する要求が上位に来ています。その電気自動車の充電システムはまだ発展段階にあり、日本(CHAdeMO)を例にとると、その規格も、現在主流のRev.0.9から1.x、そして2.0が制定され、より短時間で充電が可能な大電力への対応などが進んできています。
世界のEV充電規格
残念ながら、現在、電気自動車の充電規格は、世界共通にはなっていません。簡単に言えば、ヨーロッパ向けの電気自動車を日本向け規格の充電器で充電することは出来ません。DC急速充電では、アメリカではCCSType1、ヨーロッパではCCSType2、日本ではCHAdeMO、そして中国ではGB/Tという規格が使われています。これらは、充電コネクタ等の物理形状の違いがありますが、通信方式も違っています。欧米のCCSではPowerLineCommunication(PLC)、CHAdeMOとGB/TではCANと、異なる通信方式が使われています。世界で統一されていない規格、かつその規格も日々更新されているのが現状です。
相互接続性検証の動向
日々更新されている充電規格の中で、電気自動車の場合は、まだ充電トラブルというものが多々あります。「どこの充電スタンドでも充電できる」、「どの電気自動車でも充電できる」、「どのメーカーの電気自動車、どのメーカーの充電器とでも充電できる」、といった相互接続性を実現していくことが、電気自動車の普及の一つの鍵となっています。現在は、その相互接続性を検証するために、実際の電気自動車と充電器を組み合わせての実機テストが主流となっていますが、実機ベースでの組み合わせテストでは検証が困難な事があります。
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