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Genesys 2014.03製品リリース
Highlights
Genesys 2014.03製品リリースには以下の機能が追加されています。
- 変調RF解析
- 回路変換を用いたダイレクト・フィルタ・シンセシス・テクノロジー
- Xパラメータ・モデル・ライブラリ
- 村田製作所、TDK、Coilcraft社の最新ライブラリ
- 新しいMomentumメッシング/シミュレーション・エンジン
- 新しい接続チェック付き3次元対話型レイアウト・ビュワー
Description
Genesys 2014.03は、業界で最もお求めやすいRFシミュレーション/回路シンセシス・ソフトウェアです。このリリースでは、画期的な変調RF解析機能とダイレクト・フィルタ・シンセシス機能を最小限の投資で実現できます。
変調RF解析
最新の民生/防衛無線アプリケーションには、従来のアナログRF信号に代わってデジタル変調RF信号が使用されています。RFデザイナは、新しい回路/システムの変調RF解析を使用することで、こうした業界の流れに対応していくことができます。画期的な機能として、以下の機能が含まれます。
- EVM、BER、ACPRの高速バジェット解析 - カスケード接続されたシステム・チェーンのEVM(エラー・ベクトル振幅)、BER(ビット・エラー・レート)、ACPR(隣接チャネル電力)を測定する際、単一の測定結果しか表示できないシミュレータとは異なり、Genesys 2014は1回の解析で、システム・ブロックごとにこれらのデジタル変調指標のシステム・バジェット解析を実行します。このため、デジタル変調性能の障害を引き起こす問題の箇所をこれまにでになく即座に特定できます。
- EVMとACPRのデータフロー解析 -、Genesys 2014に新たに装備された数値データフロー・シミュレータは、デジタル変調解析の確度を高め、RFデザイナにとって操作を大変簡単にしました。プルダウン・ソース・メニューからQPSK、QAM、LTE、無線LANなどのデジタル変調ソース・タイプを選択するだけで、対応するデータフロー・フィルタとシンクの複雑な設定を自動的に正しく構成することができ、EVMとACPRの正確な解析が可能です。
- LTE-3GPP規格およびWLAN 802.11ac規格に対する検証 - 新しいデータフロー・シミュレータを使えば、最新のLTE-3GPPおよび802.11acトランスミッタ規格に対する回路/システムの検証を、単純なプルダウン・メニューから実行することもできます。これにより、RFデザイナがベクトル信号源とアナライザを使ってこれまでベンチで行っていた複雑なデザイン検証を、習得時間なしに簡単に実行できるようになります。
新しい変調RF機能は、お求めやすい価格のアップグレードとして、4つの新しいGenesysバンドルW1333BP/BT、W1336BP/BT、W1338BP/BT、W2372EP/ETで入手できます。詳細については、Genesysブローシャと構成ガイドを参照してください。
回路変換を用いたダイレクト・フィルタ・シンセシス・テクノロジー
Genesys 2014では、ダイレクト・フィルタ・シンセシス・テクノロジーが自動回路変換によってさらに強化され、ワークスペースのシームレスな統合によってマルチプレクサ、ノッチ・フィルタなどの複数のカスタム・フィルタを対話形式で同時にデザインできるようになりました。ダイレクト・シンセシスは、バターワース、Chebyshevなど、テンプレート・トポロジーを使用する従来型のフィルタ・シンセシスとは異なり、最初に、周波数軸上に伝送零点を配置することで必要なカスタム応答をシェーピングします。得られた伝達関数を直接シンセシスし、作成した複数の候補トポロジーから、実装の容易性やコストを考慮してトポロジーを選択できます。集中定数-分布定数、Norton、Kurodaなど、選択可能な自動回路変換をすべて活用すれば、最適な集中定数ハードウェアまたは分布定数ハードウェアの実現にさらに近づくことができます。このテーマに関するRandy Rhea氏の新著が、現在Artech House社から出版されています。詳細については、Randall W. Rhea氏によって書かれた『Filter Synthesis Using Genesys S/Filter』を参照してください。
Xパラメータ・モデル・ライブラリ
非線形回路/システムのシミュレーション確度を高めるため、Genesys 2014には現在、Avago社が提供するトランジスタおよび増幅器の利得ブロックのXパラメータ・モデルが付属しています。Modelithics社との提携により、他のベンダ(Mini Circuits社など)が提供するXパラメータ・モデルの追加も予定されています。
村田製作所、TDK、Coilcraft社の最新ライブラリ
回路シミュレーションの確度を高めるため、村田製作所、TDK、Coilcraft社からの受動ライブラリがGenesys 2014用に更新されました。
新しいMomentumメッシング/シミュレーション・エンジンによる16倍高速のビア・シミュレーション
Advanced Design System(ADS)の最新のMomentumメッシング/シミュレーション・エンジンがGenesys 2014に組み込まれ、インポートされたレイアウト形状を高い信頼性で迅速にシミュレーションできるようになりました。例えばビア・ホールの場合、シミュレーション時間が16分の1に短縮されました。
新しい3次元レイアウト/Momentum電磁界ソリューション・ビュワー
対話型の3次元レイアウト・ビュワーに物理接続を強調表示する機能が加わり、長時間の電磁界シミュレーションを実行する前に、意図しないショートやオープンを特定できるようになりました。電磁界シミュレーション後に表面電流のしきい値振幅を対話形式で設定し、ホット・スポットの表示や特定を行うことができます。アンテナの3次元遠方界計算は、ポート励振の振幅と位相にインタラクティブに同期されるようになりました。これは、マルチ励振フェーズド・アレイや円偏波アンテナの遠方界パターンの表示に特に有効です。
位相雑音シミュレーション確度の向上
Harbec(Genesysハーモニック・バランス・シミュレータ)の位相雑音シミュレーションのデフォルト・パラメータは、ADSと整合性のある結果を出力する設定に変わりました。
新しいMATLABスクリプト
既存のMathlangスクリプト言語がMathworks社のMATLABスクリプトに置き換わり、MATLABとの100 %の互換性が確保されるようになりました。MATLABユーザは、Genesys MATLABスクリプトを習得時間なしで使用できます。
より大きなメモリ空間のアドレス指定が可能な64ビットOSのサポート
Genesysは現在、64ビットWindowsで実行されているため、電磁界およびXパラメータ・ノンリニア・シミュレーションの場合、より大きなメモリ空間にアクセスできます。
変調RF解析とダイレクト・フィルタ・シンセシスに関する新しいチュートリアル・ビデオ
変調RFおよび緊密に統合されたダイレクト・フィルタ・シンセシス機能の使用方法を短時間で学習できる、新しいチュートリアル・ビデオが用意されています。
システムのスプレッドシートのSpectrasysへのインポート
カスケード接続解析にスプレッドシートを使用するRFシステム・アーキテクトの場合、新しいスプレッドシート・インポート機能を使ってスプレッドシートをスケマティックとして再現すると、同じ結果が得られるばかりでなく、スプリアス・リーケージの原因解析など、Spectrasysのその他の強力な解析を実行することもできます。
バグの修正とユーザビリティの向上
製品全体でユーザビリティの改善とバグの修正が多数実行され、RFデザインの問題解決に使用する際のGenesys 2014の操作性が、さらに向上しています。
製品の価格とバンドルの詳細については、Genesysの製品構造とオプションのまとめを参照してください。