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LANの使用方法
前に紹介した測定器とコンピュータ間でのデータ転送の例では、GPIB PCカードが必要でした。最新のKeysight測定器には、GPIBポートのほかにLANポートとUSBポートが装備されています。LANを使用するとGPIBが不要になり、データ・スループットのパフォーマンスが向上します。ただし、セットアップにはLANの知識がいくらか必要です。LANを使って測定器に接続する方法は複数あります。測定器をLANクライアントとして扱う方法、GPIB測定器をKeysight E5810 LAN/GPIBゲートウェイなどのLAN-GPIBコンバータに接続する方法、クロスオーバ・ケーブルを使用する方法です。測定器をLANに接続するには、以下の手順に従ってください。
注記: LANで接続する前に、Keysight IOライブラリ、バージョンM以降をフル・インストールしておく必要があります。システム・トレイにIOアイコンが存在すれば、Keysight IOライブラリはインストールされています。このアイコンをクリックすると、IO Config、VISA Assistantなどの便利なツールが表示されます。アイコンをクリックし、About Keysight IO Libraries Control を選択して、実行しているバージョンをチェックします。
コンピュータでSygate Security Agentを実行している場合は、LANで接続するにはこのプログラムを無効にする必要があります。Sygate Security Agentを開き、左上隅のアイコンがXで、表示が"Disable"になっている場合は、それをクリックします。そうでない場合、プログラムはすでに無効になっています。アイコンは三角で、"Enable"と表示されているはずです。
VISA Assistantは、コンピュータに接続されているすべての測定器の情報をトラッキングする、便利なツールです。アドレス文字列情報が含まれており、測定器と直接通信することができます。VISA Assistantを開くには、システム・トレイのIOアイコンをクリックし、Run VISA Assistant を選択します。
LANクライアント:
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33220AなどのLAN対応測定器を使用する場合は、標準LANケーブルを使って測定器をコンピュータと同じネットワークに接続します。
測定器によっては、測定器のIPアドレスまたはホスト名が必要となります。ほとんどのKeysight測定器は固有のIPアドレスを自動的に設定しますが、旧い測定器では、測定器のIPアドレスを自分で設定する必要があります。その場合、IPアドレスをコンピュータのサブネットと一致させる必要があります。DHCPイーサネット・アドレスまたはホスト名を取得するには、測定器のユーザ・マニュアルを参照してください。
33220Aなどの最新測定器はWebサーバを内蔵し、測定器に関する情報を含むWebページを表示できます。Webブラウザを開きます。URLテキスト・フィールドに、測定器のIPアドレスを入力します。測定器に関する情報を含むWebページがポップアップ表示されます。測定器のIPアドレスを書き留めます。
GPIBインタフェースを持つ測定器に接続するには、LANクライアントをVISA LAN Clientとして設定します。システム・トレイのIOアイコンをクリックし、Run IO Config を選択します。Available Interface Typesで、GPIB VISA LAN Client を選択します。Configure をクリックします。VISAインタフェース名を書き留めます。インタフェース名は、GPIB1のような名前になります。VISAは、新しいインタフェースに使用可能な一番小さいGPIB番号を自動的に割り当てます。Remote HostnameまたはIP Addressテキスト・フィールドに、測定器のIPアドレスを入力します。OK をクリックします。
この例では、測定器のアドレスはGPIB1::10::INSTRです。このアドレス文字列を使用して測定器に接続します。
Dim ioMgr As KeysightRMLib.SRMCls
Dim instrument As VisaComLib.FormattedIO488
Set ioMgr = New KeysightRMLib.SRMCls
Set instrument = New VisaComLib.FormattedIO488
Set instrument.IO = ioMgr.Open("GPIB1::10::INSTR")
クロスオーバLANケーブル:
クロスオーバLANケーブルを使用すると、サーバを経由せずに測定器に接続することができます。クロスオーバ・ケーブルで測定器とPCを接続します。コンピュータが新しいIPアドレスを自動設定するまで2分間待ちます。スタート > 実行 に進み、テキスト・フィールドに cmd と入力します。これにより、DOSウィンドウが開きます。ipconfig と入力して、コンピュータのIPアドレスを見つけます。このIPアドレスを書き留めます。
測定器のIPアドレスを見つけます。IPアドレスは、DHCPイーサネット・アドレスとは異なります。測定器のIPアドレスを取得するには、DHCPをオフにする必要があります。詳細な手順については、測定器のユーザ・マニュアルを参照してください。測定器のIPアドレスを設定する必要がある場合は、コンピュータと同じサブネットを持つアドレスを入力します。例えば、コンピュータのIPアドレスが111.222.33.40であれば、測定器のIPアドレスを111.222.33.44などのアドレスに設定します。
DOSウィンドウで接続をテストすることができます。ping <測定器のIPアドレス>と入力します。コンピュータは、4個の要求パケットを送信し、測定器から4個の返事を受信するはずです。
システム・トレイのIOアイコンをクリックし、Run IO Config を選択します。Available Interface Typesで、GPIB VISA LAN Client を選択します。Configure をクリックします。Remote HostnameまたはIP Addressテキスト・フィールドに、測定器のIPアドレスを入力します。OK をクリックします。
測定器のアドレスは、作成したばかりのVISA LANクライアント・インタフェースに対応し、GPIB2::10::INSTRのようなアドレスになります。測定器のアドレスを確認したい場合は、VISA Assistantを実行すると、コンピュータに接続されたすべての測定器とそのアドレス文字列のリストが得られます。以下は、測定器に接続するためのサンプル・コードです。
Dim ioMgr As KeysightRMLib.SRMCls
Dim instrument As VisaComLib.FormattedIO488
Set ioMgr = New KeysightRMLib.SRMCls
Set instrument = New VisaComLib.FormattedIO488
Set instrument.IO = ioMgr.Open("GPIB2::10::INSTR")

PCを測定器に接続する際に、PCをインターネットから切断する必要がある場合は、以下のステップに従ってWebイネーブル・インターネット・ページにアクセスします。Webブラウザを開き、メニュー・バーの ツール > インターネット オプション をクリックします。[接続] タブを選択し、[LANの設定]をクリックします。[設定を自動的に検出する] ボックスをチェックし、他のボックスはすべて、チェックを外します。OK を2回押します。[アドレス]テキスト・フィールドに測定器のIPアドレスを入力すると、Webブラウザが測定器のWebページを表示します。
オプション: 接続をすばやく検索するために、測定器のIPアドレスをホスト・リストに追加します。Windows NTまたは2000では、C:\winnt\system32\drivers\etc\hostsを開きます。Windows XPでは、C:\winxp\system32\drivers\etc\hostsを開きます。
上記に示すように、ローカル・ホスト・エントリの上に以下のような測定器のIPアドレスを持つエントリを追加します。
111.222.33.44 33220A
ファイルを保存して閉じます。
LAN/GPIBコンバータ:

Keysight E5810 LAN/GPIBゲートウェイなどのLAN/GPIBコンバータを使用してGPIBケーブルで測定器に接続する方法は、測定器をVISA LANクライアント・インタフェースとしてセットアップする方法と似ています。まず、LAN/GPIBコンバータのIPアドレスを見つけます。Keysight E5810 LAN/GPIBゲートウェイは再設定を自動的に行いますが、旧いモデルでは設定が必要となります。手順については、LAN/GPIBコンバータのユーザ・マニュアルを参照してください。IPアドレスを見つけたら、それをWebブラウザのURLテキスト・フィールドに入力します。GPIB SICL Interface Nameを書き留めます。
システム・トレイのIOアイコンをクリックし、Run IO Config を選択します。Available Interface Typesで、GPIB VISA LAN Client を選択します。Configure をクリックします。Remote HostnameまたはIP Addressテキスト・フィールドに、LAN/GPIBコンバータのIPアドレスを入力します。Remote SICL Interface Nameに、Webサイトで見つけたGPIB SICL Interface Nameを入力します。
OK をクリックします。測定器のアドレスはGPIB3::22::INSTRのようになります。測定器の操作は、ダイレクトGPIB接続の場合とまったく同じです。測定器のアドレスを確認したい場合、VISA Assistantを実行すると、コンピュータに接続されたすべての測定器とそのアドレス文字列のリストが得られます。