高速デジタル規格評価の謎を解く 6つの次世代標準に備える方法 | キーサイト

電子書籍

はじめに

私たちの多くは、おもしろい動物の動画、映画やテレビ番組、動画や自撮り写真といったインターネット・ストリーミング・コンテンツを毎日楽しんでいます。高速デジタルデザインに携わる人なら誰でも知っていることですが、大量のデータを必要とするコンテンツのアップロードやダウンロードの爆発的増加のために、さらに大容量なメモリと高速な転送が求められています。メモリ量の増加と速度の向上に対する要求は留まるところを知りません。

このような要求に応えるために、新しいテクノロジーイノベーションの開発サイクルはこれまでよりはるかに短くなっています。高速化と低消費電力化の要求のためにデザインマージンが狭まった結果、開発サイクルの短縮はますます困難になっています。

次世代テクノロジーのデザインにあたっては、予期しないテスト課題のために開発が遅れたり停滞したりする危険に注意が必要です。このeBook(電子書籍)は、今後の課題に備え、現在と将来の最新のデジタル規格に対応するためのガイドの役割を果たします。

第1章

DDR3、DDR4、DDR5

DDR(Double Data Rate)は、メモリ・チップ・テクノロジーの一種で、データセンターのサーバー用に主に用いられます。これらのデータセンターは、すべてのデータのハブの役割を果たすため、最新のメモリテクノロジーを最も必要としています。消費電力の低減、高密度化によるメモリ容量の増加、転送速度の高速化といった要求を満たし続ける必要があるからです。サーバーが次世代DDRの需要を牽引することで、既存の世代や旧世代の価格が低下し、消費者に利益が及びます。低価格化とともにPCやノートパソコンへの採用が進むからです。

右の表に示すように、テクノロジーの世代が1つ進むごとに速度は倍になり、電圧要件が低下するとともに容量は増加します。標準化団体JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)はさらに、DDR4規格のリリースで、巡回冗長検査(CRC)とオンチップパリティ検出を追加し、新たなコマンドとアドレス転送検証の追加により、データの信頼性を改善しています。