ポート数の増加がますます重要になる理由 マルチポートテスト課題への対処 | キーサイト

ホワイトペーパー

概要

最新デバイスは集積度が高いことから、無線や高速デジタル回線のエンジニアがデバイスをテストするとき、4ポートでは足りないことがよくあります。無線RFの場合、マルチバンド用フロントエンドモジュール(FEM)とMIMO(マルチ入力マルチ出力)アンテナには、すべてのコンポーネントでマルチポート特性評価が必要とされます。HDMIやUSB3.1などの高速デジタルテクノロジーのテストはさらに手間がかかる作業です。デジタルケーブルには複数の内蔵ケーブルとコネクターがあり、それぞれ2回のテスト(タイムドメインで1回、周波数ドメインで1回)が必要となるからです。

このマルチポートテストの必要性が、従来のベクトル・ネットワーク・アナライザ(VNA)のスイッチベース・ソリューションの開発を加速させました。スイッチベースのソリューションが高度化するマルチポートテストに不十分な時には、VNA自体もマルチポートテスト用に再考されて最適化されました。

単純なスイッチング・テスト・セット

従来のマルチポートテストのソリューションは、2ポートまたは4ポートのVNA用スイッチング・マトリクスです。RFスイッチで構成される単純なスイッチング・テスト・セットは、VNAのポートをDUTの各ポートにルーティングすることができます。

このセットアップでは、VNAのテストポート1から12のポートに分岐し、テストポート2から12のポートに分岐します。ポート1スイッチとポート2スイッチ間の経路はすべて測定可能です。しかし、多くのマルチポートデバイスでは、各ポートから他の全てのポートへの測定が必要です。この単純なスイッチマトリクスでは、同じVNAポートから分岐するスイッチ間には経路が存在しません。したがって、この24ポート設定は144の経路のみをサポートしています。ところが、24ポートのデバイスには276の経路があります。