リップル／ノイズ測定のための5つのヒント
アプリケーションノート
集積回路の設計において、電源仕様は厳しく管理されています。低価格マイコン市場の成長により、電源分配ネットワーク（PDN：Power Distribution Networks）に対する要求が高まり、供給電源の低電圧化も進んでいます。供給電源の低電圧化は消費電力の削減に役立ちます。今日の多くの回路設計においては、3.3 Vや1.8 V、さらには1.1 Vの電源が使われています。このような電源部品は小型化が進んでおり、それに伴い電源電圧の許容範囲も狭まっています。許容範囲は10 %から1 %～5 %の範囲に低下しています。
DCパワーレールおよび電圧ラインでは、品質とインテグリティーを精査する必要があります。このような電圧レール上には、リップル、ノイズ、過渡現象が重畳するため、これらを削減するには、実際に測定する必要があります。 まずは、パワーレールがクリーンであることを確認しますが、基本的に、DC信号の上に重畳するきわめて小さい高速なAC信号を測定する必要があります。