CAN FDアイダイアグラム・マスク・テスト InfiniiVision 3000T/4000 Xシリーズ | キーサイト

アプリケーションノート

はじめに

アイダイアグラム・マスク・テストは、今日のシリアル・バス・アプリケーションで広く使用されています。アイダイアグラムは、ビットが有効になっているタイミングを表示するために、オシロスコープで捕捉したすべてのビットを無限に重ね書きします。これにより、システムの物理層特性の品質に関する複合的な全体像が得られ、振幅の変動、タイミングの不確かさ、発生頻度の低い信号異常などがわかります。アイダイアグラムテストは、新しいCAN FDシリアルバスなどの高速なバスで特に重要になります。

Keysight InfiniiVision 3000Tまたは4000Xシリーズオシロスコープにトリガ/デコードオプション(DSOXT3AUTOまたはDSOX4AUTO)とマスク・テスト・オプション(DSOX3MASKまたはDSOX4MASK)のライセンスを追加すれば、CAN FD差動バス上でアイダイアグラムテストが行えます。データ・フェーズ・ボーレートや差動プローブ極性(ドミナントビットHIまたはドミナントビットLO)に基づいたさまざまなCAN FDマスクファイルをキーサイトのウェブサイトから無料でダウンロードできます。現在、以下のCAN FDマスク・テスト・ファイルがあります。

  • CAN-FD(L-H) 500k-4M.msk
  • CAN-FD(L-H) 500k-5M.msk
  • CAN-FD(L-H) 500k-6M.msk
  • CAN-FD(L-H) 500k-8M.msk
  • CAN-FD(L-H) 500k-10M.msk
  • CAN-FD(H-L) 500k-4M.msk
  • CAN-FD(H-L) 500k-5M.msk
  • CAN-FD(H-L) 500k-6M.msk
  • CAN-FD(H-L) 500k-8M.msk
  • CAN-FD(H-L) 500k-10M.msk

ドミナントビットLOを表示するために差動CAN FDバスをプロービングしている場合は、ファイル名に“L-H”が付くマスクファイルを使用します。ドミナントビットHIを表示するためにバスをプロービングしている場合は、ファイル名に“H-L”が付くマスクファイルを使用します。プロービング極性については、このアプリケーションノートの次のセクションで説明します。

CAN FDアイダイアグラム・マスク・テストは、バスレート(アービトレーションフェーズ)が500kbps、FDレート(データフェーズ)の範囲が4Mbps~10MbpsのCAN FDバスのみをサポートしています。このため、例えば、CAN FDのデータレートが10Mbpsの場合は、ファイル名に“500k-10M”が付くマスクファイルを使用してください。