接点の種類によっては、抵抗測定のときに材料に印加する電圧を制限しなければならない場合があります。そのときには、測定に使用する電圧とオープン回路電圧を考慮する必要があります。電圧制限の必要性は、接点表面の酸化によって抵抗の測定値が増加する場合があるからです。また、電圧がきわめて高ければ、酸化層に穴が開いて抵抗の測定値が低くなることもあります。これに対し、すべてのDMMが電圧クランプ回路を内蔵しているわけではありません。

電圧クランプ回路を搭載したマルチメータとして、34420Aがあります。34420Aでは、オープン回路クランプのレベルをプログラムすることができます。電圧を制限した測定は、10Ωおよび100Ωのレンジで可能です。オープン回路電圧および測定電圧のクランプは、20mV、100mV、500mVの3レベルが可能となっています。

レンジ テスト電流 測定電圧(フルスケール) オープン回路電圧(フルスケール)
10Ω 1mA 10mV 20、100、500mV
100Ω 0.1mA 10mV 20、100、500mV