サービスとしての可視性(VAAS)とは

サービスとしての可視性により、IT組織は、パブリッククラウドあるいはプライベートクラウド、ブランチ、キャンパス、データセンターのいずれに存在するかにかかわらず、インフラ全体のネットワークトラフィックにオンデマンドでアクセスすることができるようになります。

ネットワークの可視性は、ネットワークとその上で実行されるアプリケーションの性能とセキュリティの鍵です。 しかし、ネットワークにアクセスしてデータの流れを把握することは、必ずしも容易ではありません。 ワークロードがパブリッククラウドを経由する場合、可視性が損なわれる可能性があります。 この問題に対処するため、あらゆる展開、特にパブリッククラウドへのアクセスを可能にするVaaSが登場しています。

サービスとしての可視性
VaaSの利点

なぜサービスとしての可視性(VAAS)なのでしょうか。

IT組織は以下の理由でVaaSを選択しました:

  1. 設備投資なのか運用維持費なのかによって予算をよりよく管理可能です。 VaaSを利用することで、社内ネットワークと同様のきめ細かい可視性を、運用維持費モデルで実現することができます。
  2. 使用したものに合わせてその分だけを支払うことができます。
  3. 現在のニーズに合わせて、可視化ソリューションのスケールアップとスケールダウンを容易に行うことができます。

パブリッククラウド可視化の課題

可視性は、アプリケーションとネットワーク性能のモニタリング、およびセキュリティとトラブルシューティングを提供するための基盤です。 従来のデータセンターでは、IT部門はタップとバイパススイッチ(イーサネット/光)を使用して、パケットの可視性を確保しています。 さらに、パケットブローカーを使用して、高度なパケット解析を行うことができます。

企業向けアプリケーションは現在、従来のデータセンターからパブリッククラウドへの移行が劇的に進んでいます。 このような多様な環境において、可視性、ひいてはセキュリティの保証を証明することは、大きな課題となっています。 ある事業調査によると、平均的な企業は10~16のクラウドアプリケーションを使用しています。 クラウドベースのアプリケーションがより増加するにつれ、より多くのデータが従来のデータセンターの外に移動しています。

IT部門は、インスタンスとその使用に関するセキュリティとコンプライアンスを重視する必要があり、これにはクラウドの可視化ソリューションで対処するのが望ましいです。 VaaSは、パブリッククラウドのネットワークトラフィックを弾力的かつ拡張可能な方法で表示することを可能にします。

Public Cloud へのシフト

パブリッククラウドにおける盲点

効果的なセキュリティのためにはすべてのトラフィックを見る必要があります。 パブリッククラウドは、可視性において従来のアプローチでは盲点をもたらす可能性があります。 さらに、VaaSの実装方法によって、IT部門に大きなメリットをもたらすことができます。

パブリッククラウドの盲点

VaaSにはIaaSあるいはSaaSどちらでしょうか。

VaaSソリューションを選択する場合、実装アーキテクチャーはIT組織が必要とする労力とリソースに影響を及ぼします。 VaaSソリューションの中にはサービスとしてのインフラとして実装されるものもあります。 IT部門は、クラウド上の仮想マシン(VM)内に可視化ソリューションをインストールし、設定し、稼働時間を確保する必要があります。 モニタリングが必要なクラウドトラフィックは、VMに転送されます。 このため、使用する帯域幅とIT部門がクラウドサービスプロバイダに支払うコストが急速に増加する可能性があります。

より洗練されたアーキテクチャーのアプローチとしては、IT部門のインストール、メンテナンス、アップタイムの保証を最小限に抑えたSaaSモデルを使用することです。 SaaSベースのVaaS実装を選択することで、プラットフォームに依存しない、拡張性があってで独立した、どこからでもアクセス可能な展開を提供します。 Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloudのいずれを使用しても、その使用体験は同じです。 最後に、ソースインスタンスのデータをフィルタリングし、必要なパケットやメタデータのみをセキュリティ、 性能、または解析ツールに送信するアーキテクチャーは、クラウド帯域幅の消費を大幅に抑え、IT コストを削減します。

IaaSモデルとSaaSモデル比較

Cloudlens:SaaS可視化ソリューション

CloudLens のしくみ:CloudLensパブリックアーキテクチャー

CloudLensはVaaSを提供し、SaaSとして実装されています。 CloudLensは2つのコンポーネントからなるサーバーレスアーキテクチャーを採用しています:クラウドの可視性を管理するウェブインタフェースを持つSaaSと、顧客環境のソースインスタンス(センサー)とツールインスタンス(コネクタ)に置かれるDockerベースのコンテナです。 SaaSプラットフォームがすべての重要な作業を行うため、お客様はクラウドアーキテクチャーを変更する必要がありません。

フィルタリングとパケット仲介はソースインスタンスのセンサーを介して行われ、フィルタリングされたパケットデータは安全なオーバーレイパスを介して、セキュリティとモニタリング・ツール・インスタンスのCloudLensコネクタに送信されます。 1つのCloudLensセンサーが複数のツールにルーティングすることができます。

可視性にまつわる特別なサポート

私たちは皆、ちょっとした特別な助けを必要とすることがあります。 ご安心ください。キーサイトでは、ネットワークの可視化に対する投資を最大限に活用できるよう、さまざまなプロフェッショナルサービスを提供しています。

キーサイトのサポート:

  • 展開の加速
  • プロジェクトからリスクを削除
  • チームをトレーニング
  • その他のサービス

キーサイト・プロフェッショナル・サービスの詳細

1083723046

ご要望、ご質問はございませんか。