ユニバーサル・シリアル・バス(USB)とは、USB Implementers Forum(USB-IF)で策定された業界の標準規格で、コンピューターと周辺機器間の標準インタフェースを定義しています。 USB Type-C(USB-C)コネクタは、小型でデータ伝送が速く、どちらの向きでも差し込み可能なUSB規格に準拠した最新開発のコネクタです。 USB-Cコネクタは、パワーとデータの伝送に関して大きな利点を備えています。 USB4 Version 2.0、USB4、Thunderbolt-3/Thunderbolt-4、およびDisplayPort (UHBR/HBR)など、高速データ用の3つの主要なインタフェース技術が含まれています。 キーサイトはUSB規格に準拠したUSBインタフェースの徹底的なテスト、およびデバイスの相互運用性を確実にするお手伝いをいたします。

USB Type-C®、USB-C®、およびUSB4®はUSB Implementers Forumの登録商標です。


USBのデザインとシミュレーション

デバイスのインタフェースのUSBへのアップグレードまたは統合は複雑です。 最初のプロトタイプ作成後にコストのかかるデザイン変更が生じるのを避けるため、開発プロセスの早い段階でデザインの性能を最適化しておく必要があります。 USBインタフェースのデザインとシミュレーションには、トランスミッター、レシーバー、チャネルのクロックおよびデータ信号を、さまざまなストレス信号を使用して特性評価することが必要です。 キーサイトは、USBデザインの性能を最大限に引き出し、USB規格への適合の確認をお手伝いします。

USB Design and Simulation
USB Transmitter and Receiver Test

USBトランスミッター/レシーバーテスト

USB Type-C接続には、4組の送信/受信(Tx/Rx)ペアが含まれます。 いつでも、1つ、2つ、または4つ全部のチャネルを使用してデータを転送できます。 給電機能の強化により、最大100 Wの電力を供給して、双方向のデバイス充電が可能です。 Type-Cのこのような複合的な機能の拡張により、USB Tx/Rxのコンフォーマンステストは大幅に複雑化しています。 自動コンプライアンス・テスト・ソフトウェアを使えば、USBインタフェースを短時間で正確に検証できます。 キーサイトは、USB Type-Cをシームレスにデバイスに統合するためのお手伝いをします。

USBケーブル/コネクタテスト

さまざまな種類のUSBケーブル(USB Type-C、Type-A、 Type-B、Micro、Miniその他)が、デバイスの接続・電源のために使用されています。 USBは、電源とデータ用のシンプルな4ピン接続に始まり、非対称で反転可能で高機能な24ピンのUSB Type-C接続まで進化してきました。 USB Type-Cには多くの利点がありますが、これをデバイスに組み込むためには新しいテスト課題を解決しなければなりません。 キーサイトはこれらの課題への理解、対応を手助けすることでUSB Type-Cのデバイスへの統合、コンプライアンスへの適合を実現します。

USB Cable Connector Test
USB Power Delivery

USB給電

USB Type-C接続には、PD(Power Delivery)と呼ばれる動的電力システムが組み込まれています。 USB PDのインテリジェントで柔軟なシステムレベル電力管理は、双方向の給電をサポートし、接続されたプロバイダー(電力供給側)およびコンシューマー(電力消費側)デバイスに応じて方向を切り替えることができます。 この動的な給電により、USB Type-Cは、DisplayPortやThunderboltなどのビデオ/オーディオ用の他の規格を、オルタネート(ALT)モードを通じてサポートできます。 ALTモードでは、USB Type-Cコネクタの特別に指定されたピンを、USBの代わりにThunderbolt、DisplayPort、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)などの「オルタネートモード」信号の出力用に再構成できます。 キーサイトは、デバイスのUSB-PDの安全性、特性評価、相互運用性の実現をお手伝いします。

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