N5110A波形ストリーミング用Baseband Studioは、PCのハードディスクからE4438C ESG/E8267C PSGを経由して、ユーザ独自のI/Q波形データ・ファイルのリアルタイム・ストリーミングを行うことが可能です。これにより、内蔵メモリに制限されることなく、既存のベースバンド信号源を活用することができます。メモリの制限がないため、PCのハードディスクから信号発生器を経由して、数時間ユニークな信号を再生することが可能です。このツールでは、レシーバの実環境をエミュレートする各種信号を作成して、デザインの開発および検証に用いることができます。このため、高価なフィールド・テストやカスタム・シミュレータの開発がほとんど不要になります。
注記: 波形ストリーミング用Baseband Studioには、Keysight Baseband Studio PCIカードが内蔵されたPCが必要です。 Keysight Baseband Studio PCIカード
- ファイル・サイズの制限は、ハードディスクやドライブ・アレイの容量による制限のみ。
- 最高40Mサンプル/秒のデータ・スループットが可能
- ユーザ独自の波形と同期する出力信号を作成するのに最大4つのマーカを使用可能
- 波形ストリーミングの制御機能として、スタート/ストップ、ループ、自動化のためのAPI(Application Programming Interface)を用意
- Keysight ADSやMATLABR、またその他のシステム・デザイン・ツールの使用により、PC上で簡単にI/Qデータを作成およびフォーマット可能