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EMPro 2011.07 製品リリース
Highlights
EMPro 2011.07 の主な新機能および改善点:
- 新 Eigenmode ソルバ – キャビティ構造の共振周波数の簡易検索に有効
- FDTD エンジンの高速化 – コンフォーマル・メッシュを用いたオブジェクトの解析にGPU アクセラレータの活用をサポート
- FEM (有限要素法)エンジンの高速化– 反復ソルバもCPUマルチスレッドをサポート
- Cadence Allegro™ 対応インタフェース – Allegroで設計されたPCB デザインを3次元電磁界解析用にEMPro上へダイレクト・インポート
- 3次元モデリングGUIエンハンス– ツールバー, ホットキー, カットプレーンなど
Description
EMPro 2011.07の新機能
Electromagnetic Professional (EMPro) 2011.07 では、FDTDシミュレータ、FEM(有限要素法)シミュレータ、3次元モデリング環境における幾つかの新機能追加や、機能向上が実現されています。Electromagnetic Professional(EMPro)メインページ
新 Eigenmode ソルバ
この新たに追加されたソルバは、無線通信システム内で用いられる、キャビティ・フィルタなど高周波部品の共振周波数を、手早く把握するために有効なツールです。 フィルタ設計者は、各共振周波数における電磁界分布を観測することができ、フィルタの性能を最適化するためのキャビティ構造の調整に役立てることができます。 本ソルバはFEM(有限要素法)の技術を用いており、活用するためには、FEM(有限要素法)エンジンのライセンスが必要
FDTD ソルバの高速化
前リリースにより、曲面などの表面を持つ構造に対する効率的なメッシングを可能とするコンフォーマル・メッシュがサポートされていますが、 EMPro 2011.07ではコンフォーマル・メッシュを用いたオブジェクトに関しても、GPUアクセラレータを用いて高速化を図ることが可能となりました。 NVIDIAのCUDAベースのGPUカードを用いることにより、 FDTDシミュレーションのスピードが大幅に向上し、シングル・カード使用の場合で約6倍、デュアル・カード使用の場合で約10倍のスピードが実現できます。
FEM (有限要素法)ソルバの高速化
EMPro 2011.07のFEM (有限要素法)エンジンより、反復ソルバを使用の際も、マルチスレッドCPUに対応できるようになりました。これにより、クワッド・コアの環境で2倍のスピードが得られるようになっています。 尚、FEM(有限要素法)エンジンのダイレクト・ソルバについては、既にマルチスレッド対応となっていました。
Cadence Allegro™ インタフェース
PCボード・ストラクチャについても、Cadence Allegro™ にて設計されたものを、直接 EMPro 2011.07にインポートして電磁界解析が行えるようになりました。 これによりシグナル・インテグリティやEMIなどの問題も容易に解析できるようになります。
3次元モデリング GUI 機能のエンハンス
EMPro 2011.07では設計検証の効率化に重要な、各種操作性の改善もなされています。
- 新ツールバー、ホットキーにより、使用頻度の高い操作をより効率的に活用できるようになります。
- 新カットプレーン機能により、複雑な構造の内部の詳細の解析や、内部オブジェクトの確認が容易に行えるようになりました。
- アドバンストVisualization ウィンドウには、3次元の強度プロットや最大強度の箇所のプロットも含まれるようになりました。
EMPro評価版のご利用をご希望の方は、キーサイトEDA担当営業までご相談ください。
他のバージョンの情報につきましてはこちらをご参照ください:EMPro 製品バージョン